2019年2月18日月曜日

水は天下の回り物!!



昔からのことわざに 『金(かね)は天下の回り物』というのがありますね。
金銭は一つ所にとどまるものではなく、常に人から人へ回っているものだから、
今はお金が無い人の所にも いつかは回ってくるという励ましだそうです。

そんな言葉に励まされはするものの なかなか現実、手元には・・・。
そんな中、それ以上に究極ジレンマを感じている事象があります。
最近の世界中で発生している異常気象です。
地球温暖化という言葉はよく聞きますが
どうしても もう一つの人的な原因があるように思うのです。

それが
『水も天下の回り物』
地球誕生からの水の循環の崩壊です。


NASAの月周回衛星が撮影した地球
提供:NASA/Goddard/Arizona State University






















地球に存在する水。
雨が降り 地面にしみ 川を流れ 海にたどり着く。
海や地球上の様々な場所から上昇し地上に蓄えられ
また雨となり雪となり・・・・降り注ぐ。


こんな優しい自然の水の循環が この数十年で劇的な変化を見せています。
バランスが完全に崩壊し始めていると思うのです。


トイレ一つとってもそうでしょう。
1回トイレに行くと 水洗便所では4リットルから6リットル
水を要します。(最近は少量の設備もありますが)
1日1回にとどまりません。

トイレ お風呂 洗濯 洗顔 料理・・・・1人1日何十リットルの水を使っているのでしょう。




毎年 無人島では 2リットルのペットボトルの水を3本、
計6リットルを 子どもたちに家から持参してもらっています。
(これは水洗便所で1回に流す量です。(/ω\)













もちろん我慢大会ではないので 水を何度も日射病対策に飲みます。
足りなくなったら予備や陸地から補充します。
それでも、3日間 毎年かなり余裕で過ごせるのです。
水洗便所1回だけで流してしまう分量で。





















子どもたちは水のありがたさを身体で感じている。と信じています。
保護者の方々から
「家庭では水を大切にするようになった。」
「逆に注意して教えてくれるようになった。」
とお土産話をたくさん聞きます。

先日村の会議でポッチャントイレを改修する案が出ました。
「水洗便所にするより 今からは簡易トイレでは。」
というと 何と寝ぼけたことをと 一笑、
「今からの公共の場は水洗便所でなければ若もんは 呼べない!!」と
豪語されました。


そして今 水洗便所でなければ、 洋式トイレでなければ、
用を足せない子どもたちが増えてきました。

けれど、ここは無人島!!
50センチ掘ってバクテリア分解してもらう野トイレしかありません。
子どもたちも仕方ないから用を足します。
3日間 大きいのは出ない子ももちろんいます。スタッフも。


でも 子どもたちが 何度もつぶやいていました。
「このトイレなら どこでもできる!!」
「何かあったときに 家で作ってあげる!!」
ヽ(^o^)丿と。

若者の中から世の中には水洗便所ではない
簡易トイレ作り 無洗トイレ作りが 広まりつつある!!
この感激!!
「若者から」が うれしい!!


自然に循環できる優しい食べ物を 食べること♪
そして 大量の水を流さないトイレの提唱!!
これから、大切な取り組みだと思っています。