2018年10月17日水曜日

第28回無人島もどきサバイバルキャンプ (2018.8.8~8.10)

どんな場所でも 物語は生まれる

 
 

 
 
【こんなに晴れているのに(/ω\)】
8月8日 台風13号(名前は奇しくも 『やぎ』)
は 夜にかけ 関東に接近するが
進路は 千葉県沖で 直角に曲がり太平洋に!!













やったーーーー♪ 大丈夫だ!!

けれど、素人の私たちのぬか喜びとは裏腹に船長さんの判断は

無人島には 接岸困難!!渡れない!!

 そして、判明!!長年の経験は正しかった。
2日目の9日は 沖はうねりが出て1.5メートルの波。白波がたっていた。
無人島は 浜辺が水没したそうです。


そこで島がデトラポットの役割をする  波の穏やかな浜辺でキャンプすることに変更!!
区長さんたちからも火を焚く許可や 避難の場所の空き地も事前に教えて頂いていた場所だ。


決行!!

ちなみに この浜辺でさえ 2日目の 9日は こんな感じでした。



さすがさすが天気図を読み解くプロの船長さん(●^o^●)!!

















【寝る場所や トイレを作る】

浜辺には 無人島のような山際の木立がありません。
日陰も堤防の下に 数十センチだけ、そして流木も わずか。
無人島より 本当は過酷だったのです。

テントやトイレを建てる支えになりそうな物はは堤防だけ。
(堤防下の浜辺は水没しないと お墨付き)


けれど なければないで 知恵が生まれるものです。




















だんだん 形が見えてきた♪

















あっ 上のみんなは 遊んでいるわけではありません(●^o^●)




















ほらね ちゃんと仕事があるのです。



















女の子たちも 笹で 仕切りを作っていましたよ。

















石の少ない浜辺では 誰が考えたのでしょう?
水をかけて 砂を締める方法をうみだしていましたよ。



















支柱をくくる縄は 流れ着いたヒモをほどいて 3倍にして再利用。
大人も弱音はきそうな炎天下 根気がいる作業ですが
役立つものを生みだす子どもたちは 集中力 すごかった!!





















トイレも 家も できました。

















 【準備運動OK!! さぁ 海へ ♪】























【こんなの おった~~♪】 無人島もどきで見つけた生き物♪




































メスとオス!! すごいでしょーーーヽ(^o^)丿






















写真向かって左がお母さん 右はお父さん(ふんどしをつけている)♪
(女の子の右手の方がお母さん)

















みんなは 食べる気マンマンでしたが 純粋無垢な3年生の女の子は
「逃がしてあげる♪」って。

背後から追いかけてくるギラギラした みんなの視線( ̄▽ ̄)は
一向に気にならない様子でした♪





【釣り隊の成果は?
竹切って 手作りの さおができました。





















すごいでしょーーーヽ(^o^)丿
ごめんね  カメラが間に合わず写真が撮れなかったみなさん(/ω\)



















「みんな がんばってーーー♪  」
まずは 海に浮かんで 楽しむことも大切だよねヽ(^o^)丿
へへ♪ ちなみに たまねぇも チャプチャプと。


















【ヤスつき隊の成果は?】

すごいでしょーーーヽ(^o^)丿
ごめんね  カメラが間に合わず写真が撮れなかったみなさん(/ω\)

















































【みんなで食べよう!!】
(自分で捕った魚は 優先的に♪)





















【どんな料理ができたかな?】


















27回にも書きましたが♪

行きのバスの中では 『無人島で作りたい料理』を 出し合った。
こじゃれた料理名は 毎回ボンボン飛び出す。

海鮮丼、タコのカルパッチョ、魚の味噌汁、
タコ焼き、魚の煮付け、うに丼、石焼き魚、
魚の姿焼き、寿司、シーフードカレー、タコうどん
貝汁・・・・・などなど♪


ところがだ、できた料理はこうなった。
見栄えは ・・・ヽ(^o^)丿さておいて。




















































現地で採れたオカヒジキは 天ぷらや 炒め物に。
































現地に流れ着いていた カワラで 浜辺カワラ石窯かな?


















なんとナンが出来上がり!!

















アオサも 乾燥させたら ふりかけに
スタッフ考案ですが おいしかったーー!!


















【たき火で料理するのは 難しい】

電化された家も増えてきました。
火を見ることも使う必要もなくなったので たき火で料理なんてナンセンス?
理科の実験でさえ 体験回数が減りました。

でも子どもたちは 本当に火が大好きです。
苦労してつけた 『火』は 本当に本当に大事にします。

全てが そうですが 苦労して作った物は 大事にします。
今、いろいろな物が 簡単に手に入る世の中になりすぎたのかもしれません。


火から 暮らしが切り離されてしまうのは 時代の流れかもしれませんが
子どもたちがもっともっと火に出会う機会が  いろいろな所で
 増えるといいと思うのです。





















ゆっくりゆっくり時間が過ぎていきました。





【不便・不足・不自由は 知恵の泉のバルブです。】
不便・不足・不自由が 多いほど 知恵の泉は ほとばしるのです。

竹を割る。3年生の男の子竹の裂け目に 棒を入れ パキンと割っていたヽ(^o^)丿
生活の知恵ですねぇ♪






















蚊取り線香のこんな使い方も役に立つ♪

















ほらね、朝にはこんな感じ♪ (母さんスタッフの考案だ!!)


















とても重たい大きな木がね 向こうの海岸にあったけど
みんなで海に浮かべて運んできてたヽ(^o^)丿
















陸の上では こんなに重いのに 海の中では 小指で動く!!
その日から みんなの遊び道具や ご飯の時のイスになった♪

















料理で使った油は 海に 流してはいけないね。
そこで、素敵なアイデアを考えていた♪





















空になった飲み水のぺットボトルを 半分に切って ジョウゴを作っていたよ♪
なんて素敵な アイデア!!環境配慮!!

















お皿を洗う タワシは海草で♪
大きな鍋の中で 一度に 洗う方法も 新鮮でした♪

















大なべのお焦げは 小石や砂を入れて 洗っていましたよ♪


















平べったい流木は 燃やさず まな板に♪


















釣具屋さんはないからね、もちろん魚釣りのエサは現地調達です。
石で貝をわっていましたよ。



寒くなったら 砂風呂で♪

















お中がすいたら 砂団子♪
あっ 食べれま・・・・♪
でもね ちっちゃな子たちは 夢中になって すいたお腹はどこへやら♪


















こんな漂着ごみも  遊び道具に大変身!!
私たちにも 価値観が  うーーーーんとやわらかい時ってあったのに
いつからだろう ゴミがゴミに見えだしたのは。
こんな時間を大切にしたいな。



















【何だろう 不思議だな?って思えること】
3日間 ずーーっと この浜辺で過ごしていたのに 大人は気にとめなかった。
砂浜に続く隆起した筋を。

これ何かね? 中学生の女の子がつぶやいた。























みんなスコップや 流木で 掘っていく。
中にトンネルがあることに気づいた。

はさみうちが良かったのだね。
「あーーーーーーなんかおる!!\(◎o◎)/!」
子どもたちの テンションはマックスだ!!
「すごいスピードじゃ!!」
「あっ 茶色いんが 見えた!!」
「あっち掘って!!」
「こっちに来た!!」

これが有名な 未知との遭遇なのだ!!
でもたまねぇの心の中のバックミュージックは インディージョーンズのテーマ曲が流れていた!!


つかまえた!!
スコップで 流れ着いていたバケツに入れる。
モグラだった(≧◇≦)

















砂を入れると 猛スピードで潜っていく。
以前近所の子どもたちが モグラを飼いたくて モグラ名人にもらい
ミミズをあげていた経験が役に立った。

何を食べるんかねぇ?
「ミミズじゃろう!」
「でも ミミズがおらんで!」
「カニやってみる?」と子どもたち。

入れると人の視線も気にせず、何週間も断食していたかのように むしゃむしゃ食べた!!
(動画でどうぞ♪)

















子どもたちの 何だろう?ってすごい!!
『カニを食べる、浜辺で暮らすモグラ』は 日本の中でも情報量一番の
モグラの博物館さんこと 比和自然博物館(なんと庄原にあるのです)さんも
聞いたことがないということで調べて頂いていますが まだ 判明しません。

身近にいるモグラが 砂浜の環境に適応したのだとは思うのですが。

すいません 興奮して長くなりました。

とにもかくにも 48人全員無事に帰ってきました。(涙涙)


さて無人島から絵本牧場に帰るとバスから降りた子どもたち
スタッフの車の下にいた 生き物を またまた子どもたちが発見!
「何かおる!!」でもモグラでは なさそうです。

(へその緒の状態から2日前8月8日生まれ!!やぎの三つ子の 赤ちゃんでした。)

無人島にちなみ 名前は『やま・うみ・しま』ちゃんになりました。







【追記】
ライフジャケットを洗っていたら ポケットから小さな貝が出てきました。
小さな小さな忘れ物。


















子どもたちは 無人島から帰ると 必ず感じます。
家っていいなぁ。夜は明るいし 水が出るし 布団は気持ちいいし。
そして 「もーーーー無人島には行きたくない!!」っていう子どもたちも(^_-)-☆

でもね たまには 辛いことや 嫌な事にも 出会って ちょこっとよじ登って
ゆっくりまどろめば 意外に いろんなことが へのかっぱになってくるとおもうんだな。

















まっ たまにはね。

では また 会う日まで。